アーティスト向けのソーシャルネットワークを作るのは、Apple の得意分野ではないかもしれない。
Appleの最初の試みは2012年のPingで、iTunesにMySpaceのような機能を追加するという試みだった。しかし、これは失敗に終わった。現在、AppleはApple Musicのソーシャル機能であるConnectの重要性を薄めようとしている。Connectは、アーティストがプラットフォーム上で音楽やビデオを直接共有できる機能だった。
9to5Macによると、AppleはApple MusicのiOS 10刷新の一環として、Connectを「格下げ」する見込みです。Connectは昨年夏のApple Music開始以来、メインタブとして機能してきましたが、現在、情報筋によると、この機能は何らかの形で「For You」タブに統合されるとのこと。リリース当時、AppleはConnectのソーシャル機能をApple Musicと他の音楽ストリーミングサービスとの違いの一つとして挙げていました。
Connect よりも、Playlists タブの方がはるかに便利です。
しかし、競争の激しいソーシャルスペースにおいて、ConnectはPingと同様に成功には至っていません。まず第一に、Connectはアーティストとファンの交流において目立った新しい要素を提供していません。Facebook、YouTube、Twitter、Instagram、Snapchat、Vine、Tumblrといったプラットフォームは、既にアーティストによる新しいコンテンツの共有を競い合っています。
例えば、Apple Musicはドレイクのニューアルバム『Views』で大きな独占配信権を獲得しましたが、ドレイクはアルバムのプロモーションのためにSnapchatとのコンテンツパートナーシップも締結しました。リスナーは、お気に入りのアーティストの最新情報を得る手段として、既にお気に入りのソーシャルネットワークを持っています。だからこそ、AppleがConnectを導入したことは、当初は冗長で時代錯誤に思えたのです。
iOS 10でConnectがなくなるまで待てないという方は、機能制限設定で自分で「降格」する方法が既にあります。お子様にソーシャルメディアに触れさせたくない保護者の方のために、Connectをオフにすると、より機能的なプレイリストタブに切り替わります。
裏話: AppleはConnectのダウングレードによって、Apple Musicのユーザーインターフェースを簡素化しようとしている。9to5Macは以前、WWDCで発表されるiOS 10でApple Musicが大幅にリニューアルされると報じていた。このリニューアルには、アルバムの白黒デザイン、カバーアートの大型化、歌詞の統合などが含まれる。