
画像: Apple
アップルは金曜日、あまり知られていない光学製造会社II-VIに、先進製造基金から4億1000万ドルを授与し、「さらなる生産能力を生み出し、将来のiPhone向け部品の供給を加速させる」と発表した。
2017年からAppleのパートナーである同社は、「True Depthカメラシステムによって実現されるFace ID、ミー文字、アニ文字、ポートレートモードのセルフィーを支える垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を製造しています。また、iPhone 12 ProとiPad Proに搭載されているLiDARスキャナーに使用されているレーザーも製造しています。Appleは、今回の資本注入により、全米で700人の雇用を創出すると発表しています。
しかし、iPhone 13のポートレート撮影能力や、低照度下でもより明るい写真を撮る能力よりもはるかに興味深いのは、II-VIの拡張現実(AR)機能です。II-VIが製造するLiDARスキャナーは「最大5メートル離れた周囲の物体までの距離を測定でき、屋内でも屋外でも動作し、光子レベルでナノ秒単位の速度で動作する」とのことですが、その機能はiPhoneとiPadではやや無駄になっています。ARアプリケーションは非常に少なく、人々が使いたいと思うアプリケーションはさらに少なく、ARKit体験全体が、より大きな何かのベータテストのように感じられます。
これは、Appleが開発中と噂されているARグラスかもしれません。Appleのグラスが実際に登場するのは早くても2023年でしょう(それでも少し早すぎるようにも思えますが)。ですから、II-VIへの投資は理にかなっています。同社のレーザーがグラスに採用されるかどうかは分かりませんが、Appleがセルフィーやアニ文字以上のものを考えていることは間違いありません。
著者: マイケル・サイモン、Macworld編集長
 
マイケル・サイモンは20年以上にわたりAppleを取材しています。iPodがまだiWalkだった頃からSpymacで噂を取材し始め、Appleがこれまでに製造したほぼ全てのiPhoneを所有しています。妻と息子、そして数え切れないほどのガジェットと共にコネチカット州に住んでいます。