真空管オーディオアンプ(チューブアンプとも呼ばれます)の見た目がかっこいいことは否定できません。Orbitsoundは真空管アンプとステレオ技術を融合させ、他に類を見ないiPodドックとスピーカーシステム「T6」を開発しました。
T6のスピーカーは、一般的なブックシェルフサイズのスピーカーとほぼ同じ大きさですが、ユニットが1つしかない点が異なります。オーディオ愛好家の中には、スピーカーが1つしかないことに心理的な障壁を感じる人もいるかもしれません。モノラルの世界に戻ってしまったように感じるからです。しかし、T6はOrbitsoundのAirSoundテクノロジーを採用しているので、ご安心ください。AirSoundは、より自然なサウンドを提供することを目指し、1つのスピーカーからステレオサウンドを作り出します。従来のステレオでは、空間感覚を作り出すために2つのチャンネルを別々に再生します。そのため、最高のサウンドを得るには、ステレオの「スイートスポット」に立つ必要があります。AirSoundを使用する場合、スピーカーは1つしかないため、スイートスポットは必要ありません。
AirSoundは確かに効果的でした。T6のステレオ分離は、OrbitsoundのT12サウンドバーのような大型の単一スピーカーほど鮮明ではありませんが、まるで目の前で音楽が再生されているかのような、非常に自然なサウンドを奏でます。また、非常に広々としたサウンドで、リバーブのかかったボーカルやギターが心地よく響き、スピーカーユニットのサイズを考えると低音も力強く響きます。

スピーカーユニットの背面には、AirSound効果をオフ、中、最大に切り替えるスイッチがあります。中設定は小さめの部屋に適していますが、最大設定では、音楽が盛りだくさんの場合は少し音量が大きすぎると感じるかもしれません。
真空管はプリアンプの初段として使われ、主に見た目の美しさを演出する役割を担っていますが、温かみのある豊かな音を生み出すのに役立ちます。しかし、かすかな紫色に光っている時は、見ているだけで音楽の音質がさらに良くなるように感じられます。
Macworldの購入アドバイス
T6は独特な外観のため、シングルスピーカーユニットであることに抵抗を感じる方もいるかもしれません。T6は小型であるため、大型スピーカーほどの高音質には達しません。とはいえ、Orbitsoundのステレオへのアプローチは斬新で、T6は素晴らしいサウンドを奏でるユニットです。